特別な道具なし。子供と楽しむ、身近な「風」を使った遊び
忙しい毎日の中でも「風」と遊んでみませんか
仕事や家事、子育てと、日々忙しく過ごされている中で、「子供に自然と触れ合わせたいけれど、まとまった時間や準備が大変そう…」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。遠出する時間はないし、特別な道具を揃えるのも億劫に感じるかもしれません。
でも、自然との触れ合いは、必ずしも大掛かりな準備が必要なものではありません。私たちのすぐそばにある「風」も、立派な自然の一部です。公園への散歩や、自宅の庭やベランダに出た時、ふと風を感じることはありませんか。今回は、そんな身近な存在である「風」を使って、特別な道具なしに子供と一緒に楽しめる簡単な遊び方をご紹介します。
身近な「風」を感じてみよう
風を感じることから始めてみましょう。
- 風を体に感じる: 立ち止まって、顔や手、体全体で風を感じてみましょう。「風が吹いてきたね」「ほっぺに風が当たってるよ」など、子供に優しく話しかけてみてください。目を閉じてみると、風がどこから吹いてくるか、より感じやすくなるかもしれません。
- 風の音を聞いてみる: 風は目に見えませんが、音でその存在を知ることができます。木々の葉が擦れる音、風が建物の隙間を吹き抜ける音、耳元で「ひゅう」と鳴る音など、周囲の風の音に耳を澄ませてみましょう。「どんな音がするかな?」と一緒に探してみてください。
- 風で動くものを見つける: 公園や庭、街中でも、風が動かしているものはたくさんあります。木や草の葉っぱ、洗濯物、のぼり旗、時には遠くの雲や、空を飛ぶ鳥も風に乗っています。風が何らかのものを動かしている様子を観察するのも面白い体験です。
風を使った簡単な遊び方
風を感じることに慣れたら、風を使って遊んでみましょう。特別な道具は必要ありません。家にあるものや、100円ショップなどで手軽に手に入るもので十分楽しめます。
- シャボン玉を飛ばす: シャボン玉は、風があるとより高く、遠くまで飛んでいきます。市販のシャボン玉セットは安価で手に入りますし、食器用洗剤と水、砂糖などで手作りすることも可能です。風に乗ってゆったりと飛んでいくシャボン玉を追いかけるのは、子供にとって楽しい時間になるでしょう。
- 紙飛行機を飛ばす: 折り紙や不要な紙を使って紙飛行機を作り、風上に向かって飛ばしてみましょう。どんな風に飛ぶか、どこまで飛ぶか、試行錯誤するのも学びになります。簡単な紙飛行機の折り方はインターネットでもたくさん紹介されています。
- ハンカチやリボンをなびかせる: ハンカチの端を持って、風の中に差し出してみましょう。風の強さによって、なびき方が変わるのが分かります。カラフルなリボンを使ったり、長い布を使ったりすると、より風を感じやすくなります。
- 落ち葉や軽いものを風で飛ばす: 公園などで拾った軽い落ち葉や、小さな紙切れなどを、人がいない安全な場所で風に乗せて飛ばしてみるのも面白いでしょう。「ふわふわ飛んでいくね」「どこまで飛ぶかな?」と、風の力を体感できます。ただし、環境への配慮として、自然物以外のものを飛ばす場合は、必ず回収するようにしてください。
準備は手軽に、安全に楽しむために
「風遊び」に必要な準備は、ほとんどありません。
- 持ち物: 基本的に手ぶらで大丈夫です。シャボン玉や紙飛行機用の紙、ハンカチなど、遊びたいことに応じて家にあるものを持っていく程度で十分です。
- 服装: 風のある日は体感温度が下がることがあります。季節に応じた羽織るものなどがあると良いでしょう。また、動きやすい服装が適しています。
- 安全に関する注意点:
- 風の強い日は避ける: あまりにも風が強い日は、物が飛ばされたり、砂埃が舞ったりして危険な場合があります。無理せず、穏やかな日に楽しみましょう。
- 周囲の安全を確認: 特にシャボン玉や紙飛行機など、物を飛ばす遊びをする際は、周囲に人がいないか、飛ばしたものが危険な場所に行かないかなど、安全を十分に確認してください。
- 子供から目を離さない: 遊びに夢中になっても、子供の行動には常に気を配り、安全を見守ってください。
まずは一歩、身近な「風」を感じてみませんか
忙しい日々の中で、特別な時間を作ることが難しくても、公園の帰り道や、ちょっとした休憩時間に、立ち止まって風を感じてみることから始められます。風を感じ、風と遊ぶことは、子供の五感を刺激し、身近な自然に興味を持つきっかけにもなります。
高価な道具も、特別な場所も必要ありません。今日、窓の外から聞こえる風の音に耳を澄ませてみたり、次に外に出た時に、そっと手を広げて風を感じてみたりするのはいかがでしょうか。きっと、忙しさの中に小さな自然との触れ合いの時間を見つけられるはずです。最初の一歩を、応援しています。