忙しい日の合間に。子供と楽しむ、近所の公園で見つける「自然の色」遊び
忙しい毎日でも自然を感じたい。そんなあなたへ。
仕事や家事、子育てに追われる日々の中で、「もう少し子供に自然と触れ合う機会を作ってあげたいな」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、本格的なキャンプや遠出は、準備も大変ですし、時間もなかなか取れないものです。高価なアウトドアグッズを揃えるのも、少しハードルが高く感じられるかもしれません。
「もっと気軽に、日々の暮らしの中で自然を楽しめたらいいのに」。そう感じている方に、今回は特別な準備や道具がほとんどいらず、近所の公園や庭先で簡単に始められる自然遊びをご紹介します。テーマは「色」です。
「自然の色」を探してみましょう
ご紹介するのは、「自然の色探し」という遊びです。これは、公園や庭にある植物、石、土など、身の回りにある自然の中に隠された様々な色を見つけて楽しむアクティビティです。
例えば、「今日は赤色を5つ見つけよう」と決めて公園を散歩してみたり、「緑色だけでも色々な種類があるね」と葉っぱの色を見比べてみたり。子供と一緒に「空の色ってどんな色かな?」「お花のピンクはどんなピンク?」と話しながら歩くだけでも、たくさんの発見があります。
この遊びの良いところは、どこか遠くへ行く必要がないことです。いつもの散歩コースや、自宅の庭、近所の小さな公園など、普段の生活圏で気軽に始められます。時間も、ほんの10分や20分でも十分に楽しめます。
必要な持ち物は? 家庭にあるもので大丈夫
この「自然の色探し」を楽しむのに、特別なアウトドア道具は必要ありません。ほとんどのものは、ご家庭にあるもので代用できます。
例えば、見つけた色を記録したい場合は、スケッチブックやノート、白い紙とクレヨンや色鉛筆があると便利です。見つけたものと同じ色のクレヨンで紙に印をつけたり、簡単な絵を描いたりするのも楽しいでしょう。
また、落ちている葉っぱや小石など、少しだけ持ち帰りたい場合は、小さな袋や容器があると役立ちます。ただし、公園のルールで植物などを採取することが禁止されている場合もありますので、事前に確認するか、持ち帰らずに観察するだけにとどめるようにしましょう。
もちろん、何も道具を持たずに、ただ目で見て色の名前を言い合うだけでも十分楽しめます。大切なのは、身近な自然に意識を向けてみることです。
遊び方のアイデアと安全のために
「自然の色探し」の遊び方に決まったルールはありません。子供の興味に合わせて自由に楽しんでみてください。いくつかアイデアをご紹介します。
- テーマの色を決める: 「今日は茶色だけ探してみよう」「黄色いものを見つけたらタッチしよう」など、一つ色を決めて探すのも集中できて面白いです。
- 「色のグラデーション」を探す: 一つの種類の葉っぱでも、緑色の濃さが違ったり、少しずつ黄色や茶色に変化していたりします。色の移り変わりを探してみるのも面白いでしょう。
- 「色のないもの」を探す: 色がついているものだけでなく、「透明なもの」「白いもの」など、色のないものに注目するのも発見があります。
安全に楽しむために、いくつか注意点があります。
- 触る前に確認する: 植物の中にはかぶれるものや毒のあるものも存在します。また、虫がいることもあります。何かに触れる前に、まずは目でよく見て安全を確認しましょう。知らない植物や、見たことのない虫には安易に触らないように注意してください。
- 熱中症対策: 暑い時期は、帽子をかぶったり、こまめに水分補給をしたりするなどの熱中症対策をしっかりと行ってください。
- 周囲への配慮: 公園の植物を無理に折ったり、地面を掘り返したりすることは避けましょう。他の利用者の迷惑にならないように配慮することも大切です。
- 子供から目を離さない: 子供が安全な場所で遊んでいるか、常に目を配るようにしてください。
まずは、家の窓から見える「色」に注目してみては
「自然の色探し」は、大がかりな準備や特別なスキルは一切不要です。忙しい毎日の中で、少しの時間でも、子供と一緒に自然の美しさや多様な色に触れることができる、とても手軽な方法です。
「いきなり公園に行くのは大変かな」と感じる場合は、まずは家の窓から見える景色の中の色に注目してみることから始めてはいかがでしょうか。空の色、電柱の色、遠くに見える木の色など、身の回りにも意外とたくさんの色があることに気づくはずです。
自然の色に触れる時間は、子供たちの五感を刺激し、豊かな感性を育むだけでなく、大人の心もリフレッシュさせてくれます。「色」を通して、身近な自然をもっと楽しんでみませんか。きっと、新しい発見があるはずです。